FRENZ2023 1日目 昼の部 オフレポ

新宿ロフトプラスワンにて2023年9月16日~17日に行われた、FRENZ2023というオフライン上映イベントのオフレポです。走り書きのメモを元に作成していますので、誤字等はご容赦下さい。 また、上映作品の感想は短め、場内の雰囲気重視で書きます。敬称は省略します。

12:05、開場。
今回も昨年と同様に、座敷席(ロフトプラスワンの舞台向かって右手にある)は、フードを食べている時のみの使用となり、座って観るための席には使えないとアナウンスあり。また、今回は小さい「ドリンク引換券」が入るときに渡されてました。前から詰めて座るように、席が決まったら会場後ろのカウンターで飲み物を頼むようにとのアナウンスも有り。今回もチケット完売につき、席はぎっしり埋まった状態でした。

12:33、注意事項動画を上映開始。昔のゲーム風に、注意事項を説明していく内容でした。で、注意事項を述べているイラストの前田地生、なぜ金色に輝いているんだろう??

12:35、注意事項動画に引き続いてオープニング(制作:84yen)を上映開始。
カラフルなアニメーションでした。
オープニングが終わったところで、司会の前田地生とやんわりが登壇。今回のFRENZは13回目、15年目。今年は声出しもOKとする。やんわり曰く「少しずつ(コロナ禍前の状態に)戻ってきた」
注意事項や、パンフレットの説明を行う。今回もパンフレットに力を入れていて、表紙の紙が特別な物を使用しており、一部200円を超えている。他、SDGsに配慮し洗って再利用しているのでプラスチック製でFRENZロゴ入りのカップは持ち帰らないで欲しいとか、飲食代の一部がロフトプラスワンから主催者側に戻ってきたお金をパンフ代とか機材費に当てている事などを説明。
パンフレットには、ロフトプラスワンの通常のメニューを載せているが、今回の特別メニューとしてレッドブルやモンスターの他に、チルアウトも用意した。また、「ブルーバード」という鳥を捌いて油で揚げて水色の紙コップに入れたもの(要するにから揚げ)も用意し、これは座敷以外で食べてもOKであると案内。
メニューの説明も終わったところで、前田地生はレッドブルとブルーバードを、やんわりはチルアウトのウォッカ割りと牛乳とブルーバードを注文。
オープニング制作の84yenが、チルアウトを手に登壇。もう既に自分の出番が終わってしまったので気楽だ。オープニング制作は2回目で、やりたい放題やって疲れた。1人ずつ名前を出すところをこだわった。

12:52乾杯

84yen曰く、全員のアイコン?を動かすのを途中で諦めそうになったが、前田地生から「全力見たいな」の一言で頑張った
このタイミングでブルーバードが舞台に届けられて、揚げたて熱々で口をやけどしそうになるハプニングも
84yen曰く、元々Frenz用に作品を作り始めていて、モーショングラフィックの作品のコンテを切り始めた段階で、オープニング制作のオファーがあった。人が大勢集まってくる、治安が悪い感じを出したかった。ロフトプラスワンはカレーがおいしいのでお勧め。グリーンカレーが好き


84yenが降壇。やんわり曰く、この(少し緊張が走るように)空気が変わるのが好き。

1日目の最初はISOTOPE、タイトルはレバリー
ピアニストを描いた、すこしモーショングラフィック寄りな作品でした。
上映後のコメントによると、4人で結成したチームでの参加とのこと。
上映後にYazhirushiが登壇。普段は仕事として動画を作っているが、このチームでの活動を通じて久しぶりにやりがい事が出来た。8月、Frenzで出展者の応募が始まってから作り始めた。今後もチームとして作っていきたいし、仕事としての動画制作も続ける。来年もチームで出せればと思う。頑張りたい。

次はmadara。上映前コメントによると、大好きな歌でミュージックビデオを作った。タイトルはAM06:03

かわいらしい絵を用いたアニメのミュージックビデオでした。
上映後に登壇。今まではイラストを中心に活動してきたが、知り合いに誘われて今年から動画に手を出した。ドット絵を用いた数コマレベルのアニメは昔作っていた事がある。FRENZはその知り合いに教えて頂いて、来るもの初めて。今後は引き続きミュージックビデオを作っていきたい。

次は手提鞄 あたッしュ。タイトルはプロパガンダうにラブ
政治風刺を込めた象徴的なアニメ作品でした。
上映後に登壇。AIを用いた手法を多く採用しようとしたが、尺が長すぎて削っていく中で最初のカットのみになってしまった。下絵をAIに読み込ませて生成している。作成始めたのはコミックマーケット(8月12日・13日)の後から。FRENZには前から出したいと思っていたが、観に来るもの出展するのも初めて。

次はペンギン映像ラジオ with ひがしやしき。タイトルはハラカラ
アニメやタイポグラフィーと実写を組み合わせた作品でした。
上映後にいまいじんとせつかが登壇。いまいじん曰く、新しい技術を身に着けたくて、数学的手法を取り入れ、Pythonのプログラムに画像を破壊させた。せつか曰く、ラップパートは0時ごろの新宿駅前で撮影したが、予想より人が多くて撮っていて恥ずかしかった。次回作はテーマを決めているが、学校での研究との兼ね合いもある。実験的なものを作っていけたらと思う。

1部最後はbotta。上映前コメントによると、出展が3回目でミュージックビデオを作成した。タイトルはいたちのめがね
かわいらしいアニメのミュージックビデオでした。
上映後に登壇。10代~20代の時に影響を受けた、NHKの「みんなのうた」でも作っている作家を目標に制作してきた。来年ぐらいの公開を目指してミュージックビデオを制作中。


休憩に入る前に、スタッフを紹介する。(筆者注:このように紹介するのは今までありませんでした。)また、その中でFRENZスタッフの記録係のカメラ以外に、昼の部のみ取材が入っている事も案内。
13:48、休憩開始。
14:11休憩終了


2部最初はワタナベナスカ。上映前コメントは、深夜の部を観て感じたことを描いた。タイトルはクリエイターこわい
ジャズ風なミュージックビデオっぽい作品ですが、ネタが多く場内から笑い声も。
上映後に登壇。「フィンダーおじさんクソコラグランプリ」に古畑任三郎ネタで出展したことがある。パロディを軸にした。絵は初めて描いた。作曲をメインに活動してきた。春頃からこの動画を制作始め、キャッチーでサビが覚えやすい曲を目指した。フィンダーおじさん及びFRENZ運営『許してくれ』

次はけーぜ。タイトルはGRAIN MEMORYモノクロで重厚なイメージのアニメ作品でした。
上映後に登壇。キャラクターアニメーションに挑戦した。今後は声を当ててもらった作品とかも作りたい。モノクロかどうかはこだわっておらず、気分転換でカラーの作品も作るかも。

次はイノチヅナ。タイトルはインスタント
ラップとアニメを組み合わせた、印象的な作品でした。
上映後にイノチヅナの256-Nikoro-と503-Wakingyo-、さらにえびなの3名で登壇。256-Nikoro-曰く、曲にのせた作品を作ろうとしたが、曲に時間を掛けすぎており、3DCGにも時間を掛けたかったので、次回は早めに作りたい。就職してドタバタしているところだが、仕事と両立させて作っていきたい。

次はWatashi。上映前コメントは、夏も終わりです。タイトルはやがていつかの夏になる
3DCGとタイポグラフィーを組み合わせたミュージックビデオでした。
上映後に登壇。曲も自作。元々は作曲をメインに活動していた。3DCGを習得すべく、6月頃からBlenderをいじり始めた。(筆者注:ここでパンフレットに用語集を載せている事の案内有り)今後は、この物語を完結させ、曲のアルバムを作る予定。また、ニコニコ自転車動画祭2023秋の告知映像用に楽曲を提供しているので、よろしくお願いいたします。

次はMATSUMO。上映前コメントによると、昨年の作品の続編。タイトルは放課後のモンスター
3DCGの面白いアニメーション作品でした。
上映後のコメントは「訳が分からない」
登壇。モデリングがホラーっぽくなったので、ホラー作品に挑戦してみた。8月にシナリオを考えるところから初めて制作した。本作品を修正しつつ、続編も作っていきたい。

次はCube。タイトルはリ・ゆめのなか
圧が凄いと感じる作品でした。
上映後に登壇。本作品は大学の修了制作を大幅リメイクしたものになる。本作品をFRENZ会場の客席から見てみたいと思っていた。AIによりモーフィングさせており、キャラもAIによるもの。実際にこの会場で観て言葉にならない。容量が2.7GBと大きめになってしまった。Web上で公開するかもしれない。

2部最後は方野冥利。上映前コメントによると、短い映画のような作品にした。タイトルはさよなら遊戯
寂しい感じのアニメのミュージックビデオでした。
上映後に登壇。元々はシンガーソングライターをしている。様々なアニメから着想を得て制作した。えいりな刃物(筆者注:昨年出展した方)のファン。ボカロ曲匿名投稿イベントである「無色透明祭」にもボカロPとして出展予定。


15:18、休憩開始
特別メニューの「ブルーバード」について、昼の部用に準備していた青い紙コップが品切れしてしまい、(どこかの富豪が買収したわけではないが)黒い紙コップに切り替わっていると案内。
15:40、休憩終了


3部最初は八重幸。上映前コメントは、大きく息を吸う。タイトルはBLANC
実写を用いた印象深い作品でした。
上映後に登壇。テーマは日記で、4月から付けていた日記の内容を元にした。今回は自分主体で制作し、自分のやりたい事は出来た。ベイブレード楽しい。(場内から笑いが)
この作品は、Webには公開しないか、来場者にだけ教わったパスワードを掛けた状態のみでの公開になる予定、今も日記を書いている。

次は小箱。上映前コメントによると、ほのぼのアニメを作った。タイトルはここだけのはなし
内容としては確かにほのぼのアニメですが、内容が面白く場内から時々笑い声も。
上映後コメント、以前通っていたマルハン(パチンコ屋)が火事になり動揺した。
今回、本人が来場出来ていないので、X(旧Twitter)で感想を教えて行って欲しいと、司会から案内。

次は諸々 + むらた + 吟。上映前コメントは「よろしくお願いいたします」。タイトルはRUNNING
疾走感のある、見入るアニメでした。
上映後、映像を担当した諸々が登壇。提出が遅くなりヒヤヒヤした。チームで制作しているのは楽しそうだから。むらたが企画と謎解きを、吟が音楽を担当。動画編集ソフトのレンダーキーを押したのが〆切の数分前であり、出来上がったのを即提出したので、出来上がった作品の中身を見る時間的余裕が取れていなかった。実験的なワークフローにて制作した。来年も頑張りたい。

次は一般的な掃除機のテクノロジー。タイトルは動物クッキング 幕末記
タイトルが読み上げられたところから、場内から笑いが。面白い内容で、時々笑い声が出ていました。
上映後に杉本と不信が登壇。杉本曰く、出展するというミスを犯し狂っていた。大まかな内容は史実通りだが、細かい部分はネタに合わせて脚色を加えているので信じないでください。
不信曰く、桜田門外の変とか大政奉還について調べてネタを出し合って作った。どうスベリ倒すかを考えた。作品をネットで公開するモチベーションがゼロ

次は覇王樹。上映前コメントによると、MYUKKE.の曲に映像を付けた。タイトルはyesstalgia for future
ポップなイメージの3DCG作品でした。
上映後に登壇。テーマは「未来を懐かしむ」から、レトロフューチャー的な丸っこいデザインにした。前田地生からの進化しているとの問いかけに、「進化しているんですかね」と答える。映像は理詰めで作っている。この作品はMYUKKE.のアカウントからネット公開予定。

昼の部最後はSuya。タイトルはおふとんのエントロピー
ほのぼのとしたアニメでした。
上映後にアークプロットと共に登壇。Suyaが映像と曲を、アークプロットがミックスやマスタリングを行う分担で制作した。
Suya曰く、かわいさを追求し絵にはこだわった。間に合ってよかった。アークプロットには素敵な音響に仕上げてもらって感謝している。
アークプロット曰く、ミックスに自信がなかったが、良い音響で上映してもらって良かった。作品は初めて見たが、すごくかわいい。


16:36、昼の部の作品上映が終了。
やんわり曰く、いつでも新鮮な感じがする。
前田地生曰く、自分も久しぶりな感じがする。去年から一部のスタッフが入れ替わったが、開催できて良かった。続けることに意義があると考えている。コロナ禍前の2019年は今より入場者が3~40人多かった。チケットが即完売となっているが、この会場でやらないとと考えている。
15年前から来ている人に挙手を求めて、10~15人ほどが手を挙げる。
一人でも映像は制作できるが、その反応は会場でないと判らない。但しFRENZに毒されないよう、FRENZ以外でも公開して欲しい。(このようなオフラインイベントはオンラインと違って)開始5秒で飛ばされたりすることが無いのが良いところだと考えている。
初めて来た人に挙手を求めて、20人ほどが手を挙げる。

16:51、エンディング上映開始
16:54、昼の部終了