FRENZ2022 1日目夜の部 オフレポ

おことわり:今回4公演で同じ看板だったため、今回はロフトプラスワンが入居するハヤシビルの外観の写真です。

新宿ロフトプラスワンにて2022年9月17日~18日に行われた、 FRENZ2022というオフライン上映イベントのオフレポです。走り書きのメモを元に作成していますので、誤字等はご容赦下さい。
また、上映作品の感想は短め、場内の雰囲気重視で書きます。敬称は省略します。


17:23頃には入場待機列の整列が始まる。今回は整理番号順でかなり後ろでしたが、17:35時点で見える範囲の列が動き始めていました。

18:00、暗転し注意事項(制作:olo)の上映開始。
アメリカ大陸をドライブしている映像をバックに、注意事項を字幕とナレーションで説明する内容でした。あれ?「I♡歌舞伎町」とネオンが灯ったビルが建っている?!

18:05、オープニング-DEPARTURE-(制作:覇王樹)上映開始。
人形劇風のタッチで、船旅に旅立つ様子を描いた作品でした。なるほど、船員にFRENZのコアスタッフに似た人形がいて、主催の前田地生に似た人形はラストで船橋で舵輪を握っているのですね。
オープニングの上映が終わったところで司会の前田地生とやんわりが登壇。夜の部から参加する方に挙手を求めると、30~40人ぐらい。
前田地生曰く、暑いのでスーツから着替えたが、最近スーツを着る機会が増えた。そのあと、注意事項や限定メニュー等も説明。今回、座敷席は食事をする間のみの利用となっているが、それが逆にランダムエンカウントにつながり面白いとの意見も伺っている。
やんわりは牛乳と青島ビールを注文、前田地生はFRENZ特別ドリンクの赤の嘆きを注文。
ここでオープニング制作の覇王樹が登壇。オープニング制作の依頼が来たのが2020年4月ごろ。とうとうやっちゃいました。テーマはわくわくするものとして、船旅や出発を描いた。また、丹精込めて上映作品を作る人が多いので、登場するものをハンドメイドの物の質感とした。プレッシャーがきつかった。FRENZはある意味セーブ地点。ここを区切りに、より良い表現を追いかけていきたい。

夜の部最初はカミヤ ミライ
上映前コメントは、からくり時計の演者は、普段はどのようにすごしているんだろう
タイトルはカーテンアップ
かわいらしいアニメの作品でした。
上映後に登壇。自分の思いをにじませた。楽しいのが伝わればよかった。地元のイオンにある大きなからくり時計に着想を得た。そのからくり時計は、地元の買い物客は動くのを見ていないが、それでも人形たちは動いていく。作品が最後まで流れてよかった。今後も年に1つのペースで作っていきたい。

次は4O5人
上映前コメントによると、元芸人であることを生かした、オリジナル曲のミュージックビデオとのこと。
タイトルはずんごこんフュージョン
上映後のコメントによると、酩酊堂が主催となって、「4O5人さんの素材を使って曲と動画を作る企画」の4O5人祭が開催される。
登壇。ずっとあこがれていたが、東京近郊に引っ越したことをきっかけに参加することができた。駿(注:この日の後ろの方に出展)の動画でFRENZを知った。曲を制作し、自分も出したミュージックビデオも作った。

次はコジロー
タイトルは個人的なお話
絵がきれいな作品でした。
運営用資料によると、夢と無意識がテーマ

次はFTD
上映前コメントは、散歩は楽しいよ
タイトルは路地裏拡張
実写映像をいじった、印象的な作品でした。
登壇。緊張する。大きなスクリーンで流れるのがうれしい。路地裏は好き。散歩している内に、仮想との区別がつかなくなるイメージで制作。この作品中に4回女の子がでてくるので、暇な方はオンライン公開時に探してみて欲しい。現在フリーランスとなり、ネット記事執筆などいろいろなことを行っている。変なものを今後も作り続けたい。

次は高村四郎
上映前コメントによると、とある対決を描いた。
タイトルは大怪盗
テンポがよく面白い作品でした。
上映後コメントは頑張りました。
登壇。テレビの内容にストーリーを付け足すイメージで作品を制作。8月後半は忙しかったが、思う通りの作品ができて良かった。現在はアニメ「クラユカバ」(監督:塚原重義)の制作に参加中。来年は動画制作を始めて20年の節目の年になるので、何かを作りたい。

第一部最後はみとう。
上映前コメントは、がんばりました。
タイトルはTAKE2
かわいらしいアニメのミュージックビデオでした。
上映後に登壇。曲からイメージを受けたが、ただ歌詞をなぞるだけはやりたくなかった。ピアノレッスンPV(筆者注:FRENZ2014出展作品)が好きで動画を作り始めた。来年はフリーランスになる予定。ミュージックビデオとかも作りたい。


19:18、休憩
19:50、休憩終了し、第2部へ


第二部最初は小箱
上映前コメントは、よろしくお願いいたします。
タイトルはスーパー大戦 ゲーム風の面白いアニメ作品でした。場内は爆笑。
上映後コメントによると、普段はほのぼのアニメを作っている。

次はNRF(ナリフ)
上映前コメントは、期待通りの内容だが、「シェルドッキング」(筆者注:FRENZ2013出展作品)要素はない
タイトルは旧スク万能説
面白い内容で、場内から笑い声も。
上映後コメントは、性癖を表した。旧スクは万能!
上映後、NRF、作曲担当した髭姫、歌唱を担当したえみゅうの3人で登壇。なお、髭姫は前出の「シェルドッキング」の曲も担当。
NRF曰く、この3人で一緒に作れてよかった。髭姫曰く、理想の世界を曲にした。NRFの世界観も融合させた。えみゅう曰く、天才、この人。神みたい・・・と「旧スクと和解せよ」と書かれた看板も掲げる。NRFは看板を持ってきていてびっくりした。

次はこんのかつゆき(劇団コピュラ)
タイトルは訪問販売
実写作品で、訪問販売員と押しかけられた家の婦人とのやり取りが面白い。
上映後のコメントによると、2021年に撮影したがお蔵入りしていたものを出展した。公開できて良かった。

次は寿司くん
タイトルは子供向け映像
面白い内容のアニメで、場内は大笑い。
登壇。子供向け番組を作りたいと思っていた。文化庁メディア芸術祭で賞(筆者注:第20回にエンターテインメント部門 新人賞を『MUSIC VIDEO』で受賞)もとってきた。本日は千葉県内のライブで歌ってから新宿ロフトプラスワンに来ている。作風を、子供向けの方向に広げてより幅を広げたい。今まで、何本もミュージックビデオを制作してきた。「寿司くん」(筆者注:FRENZ2013出展作品)を制作始めてから10年たったが、あの時の声の出演していただいた方が見つからない。
今回の作品は、1人に外注して声を当ててもらった。こういう作品をまとめて90分程度のものを作りたい。

第二部最後は路傍工芸
タイトルは詠み人知らず
しんみりする内容のアニメでした。
登壇。今回が8回目の出展。毎回異なるテーマで作品を制作している。今回は3年間お蔵入りしていたものを出展したが、先に作品が出来上がっているもの良い


20:37、注意事項動画制作のoloと、エンディング楽曲制作ののーねーむが登壇
olo曰く、4つの部の注意事項動画は全て異なる。また映像は新宿ではなくフリー素材を使用し、そこに(I♡歌舞伎町のネオンがある)ハヤシビルを合成した。
のーねーむ曰く、いつ頃エンディング楽曲制作の依頼を受けたのか覚えていないが、FRENZを手伝えて良かった。エンディング曲は穏やかな感じにしている。
olo曰く、一から作れるように頑張りたい。

20:42、休憩開始
21:10、休憩終了し第3部へ


第三部最初はぬるてま
上映前コメントによると、物語を描くのをテーマにした。
タイトルは溶けない氷
きれいなアニメ作品でした。
登壇。2018年に失礼なことをしてしまい、今年出展しなかったら後悔すると思った。現在はゲーム内のキャラクターに動きをつける仕事をしているが、自分で手書きアニメーションを作ると、ゲーム内キャラよりも動きがつけやすくて驚いた。雪山も描きたかった。キャラクターはパーツごとに分けて描いている。今後もポートフェリオ的な作品を作っていきたい。

次はolo
上映前コメントは、コロナ禍で引きこもりが模範になったように、人間の行動規範も変わっていく。
タイトルはビジネスマナー探偵シャーロック・ホームズ
白黒の映画に偽のセリフを付ける作品で、場内から笑い声も。
登壇。コロナ禍で映像をそろえるのが大変で、パブリックドメインの69分の映画を5分程度にまとめた。
ビジネスマナーを扱ったパロディーの同人誌を書いていたので、いつか動画も作りたいと思っていた。コロナ禍で、自主製作映画のような多人数を集めて撮影するのが難しい。自分が撮影できるようになるのはもう少し先かな。FRENZには20作品ぐらい出展しているが、注意事項動画も含めるともっと多い。

次はyama_ko
上映前コメントは、ユーザーインターフェースをテーマにした。
タイトルはmoon side
爽やかなモーショングラフィックでした。
登壇。今回、12回目の出展。おもしろい、たのしいモーショングラフィック作品を作っていきたいという気持ちがあった。今回はテーマありきで、曲も自作。After Effectsの中にコンポーネントを作った。スクロールバーが難しかった。自分だけで制作する貴重な体験をできた。音の方も修行したい。

次は駿
上映前コメントによると、以前制作した映像のリメイク作品。
タイトルはAngel ECHO
重い内容のアニメでした。
駿と楽曲を制作したサイレントルームと登壇。
駿曰く、これまで通りのペースで作れなくなるかもと思い、リメークすることにした。納得いくアニメに内容に挑戦したい。もっとブラッシュアップしたい。
サイレントルーム曰く、一番良い形での公開を楽しみにしている。今後しばらく活動を休止する予定だが、数年後には活動再開したい。多くの人に曲を聴いていただいてありがたい。

1日目の最後はtigo
上映前コメントは、トリカラバトルがきつかった。
タイトルはFREANDS
かわいらしい、甘酸っぱい感じの3Dアニメでした。
登壇。RENDA(筆者注:コロナ禍でFRENZが開催中止となった間に開催された、オンラインイベント)での失言の責任を取った。踏み出した一歩はビームとなり道となる。
今回からツールをMiku Miku Danceからブレンダーに変更した。言いたいことは作品の中に乗せた。
2ちゃんねるにFlash板が出来てから20年。
最後にアントニオ猪木の掛け声の真似で(ただし観客側は声を出さずに身振りだけ)しめていました。

22:07、1日目全ての作品が上映終了。FRENZ2022でこの部だけ参加の方に挙手をもとめると10人ぐらい。明日も参加する人はとても多い。初めてFRENZに参加した人は15人ぐらい。
前田地生曰く、まだ2日目の上映順は決めておらず今夜帰ってから決める。後悔のないようにしたい。今回、ルールなどの変更が生じた。
もう一歩先に行きたい。FRENZという場がなくなるのはイヤ。
エンディングは、出展者・スタッフ含めて全員が仲間だという思いを込めて制作している。

22:17、エンディング上映開始。場内から音楽に合わせて手拍子。
22:20、1日目終了。最後にパンレットのQRコードからアンケートに答えて欲しいとのアナウンス。